模範六法の切り取り・分冊方法と六法の実践的活用方法
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模範六法の分冊方法と
六法の活用方法
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模範六法の分冊方法

 模範六法は分厚くて重くて、持ち運びにはとても不便ですよね。そこで司法書士試験受験生の多くは、試験に必要な部分だけ切り取って軽量化させて使ってます。

 以下に、私が受験生時代に使っていた六法の分冊方法をご紹介しますから、みなさんも軽量化にチャレンジしてみてくださいね。

 民法〜刑法の部分は試験に必要な法令がつながって掲載されているので、その部分をまとめて分冊化するといいです。

 始まりは民法の目次のページ、終わりは刑法の最後の条文のページまで。これで約8cmの厚みがある模範六法を、2.5cmくらいの厚みの本にすることができます。

 しおりの紐もちょうどこのぶぶんにあるので、はずさないように。

 憲法は離れた場所に掲載されているので、憲法の部分だけ別に切り取ります。

 登記法(施行細則も)、供託法、司法書士法は、登記六法を利用した方がいいので、登記六法の分冊化をするといいでしょう。

 私がとった分冊の具体的な方法は、以下の手順です。
■模範六法の分冊の仕方

1.切り取る部分のページを開き、ページの継ぎ目にそってカッターで外装の革ごと切りはなします。

2.背表紙の革を丁寧にはがします。

3.このままでは分冊が痛みやすいので、表紙をつけます。まず、接着剤付透明コートフィルムを1ページ目の表と最後のページの裏に貼ります(コートフィルムの貼り方は後述)。分冊の背中部分には貼らないよう(背中部分の強度のため)、2枚に分けて貼るということです。

4.製本テープを背中部分に貼ったら出来上がりです。



私が実際に使っていた、分冊・製本した模範六法です。
使い倒してよれよれになってますが…。
 接着剤付透明コートフィルムの貼り方の具体的な手順は以下のとおりです。一発できれいに貼れるよう参考にしてね。
接着剤付透明コートフィルムの貼り方

1.コートフィルムのシールはまだはがさないで、模範六法の1ページの大きさより少し大きめにコートフィルムをカットします。端を折り返して貼りたい場合は、折り返し分を上下左右をそれぞれ2cm程大きくととっておきます。私はページにぴったりサイズにしたかったので、5mmほど大きめにカットしました。これを2枚(2ページ分)作ります。

2.コートフィルムの端(貼り付け始めたい部分)のウラ紙を3cm幅くらいはがします。

3.貼り付けは、六法の綴じてある側の辺から貼り付けます。まず、端を合わせ、端の部分を貼ります。

4.定規をコートフィルムに斜め(約45度)にあてがい、空気が入らないように均等に押し出すようにして、ページ全体に貼ります。フィルムに気泡ができないよう慎重に。気泡ができた時は、カッターや針の先で突いて空気を逃がします。

5.貼り終えたら、はみ出た余分な部分をカッターナイフでカットして出来上がりです。端を折り返して貼りたかった人は、コートフィルムの折り返し分の角の部分をカットして、折り返して貼りつけたら出来上がりです。
 うまく製本できましたか? 他にもいい製本方法があるかもしれませんが、とにかく六法の紙は薄くてペラペラだし、長く使い込むものなので、何がしかのガードはした方がいいと思います。

 製本テープやコートフィルムは、ホームセンターや製本グッズコーナーのある文具店などで入手できると思います。近所にそのようなお店がなくて入手できない人は、ネット通販を利用しましょう。上の説明文の中のリンクから、ネット通販できるお店のページへ行けるようにしてあるので、よかったら利用してね。

 最新版の模範六法〈2007(平成19年版)〉詳細 登記六法〈平成19年版〉が発売されています。配送料無料でネット上で購入できます。よかったらリンクから注文をどうぞ。

六法の実践的活用方法

 法律の勉強は条文に始まり、条文に終わります。受験勉強に六法を使わないという人がごくまれにいますが、実務に就くとそうはいきません。普段から条文にあたる習慣を身につけておいた方が、試験にも合格後にも有利ですよ。頑張って六法を使いこなそう!

 私が司法書士試験の受験生だったときに使っていた模範六法を、見ていただくと…



 上の分冊方法の説明の写真と合わせて見てみてね。ご覧のとおり、使い倒されて、よれよれのぼろぼろになってます。ページをめくる部分なんか、手垢で茶色く変色しちゃってます。写真では薄いですが、実物はもっと濃く変色してます。我ながら汚いと思う(汗)。

 汚さをアピールしたいんじゃなくて、司法書士試験に合格したいなら、このくらい六法を使い込んで欲しいんだってことです。

 以下に、私の受験生時代の具体的な活用方法を紹介することにします。なにぶん、受験時代から年数がたっているため記憶があやふやなところがあるかもしれないけれど、その点は合格後まもなく書いた合格体験記「悪戦苦闘の受験生活」を読んで補ってくださいまし。

★六法の条文や判例に印をつけよう★



 上の写真は、受験時代の六法の「民法第200条 占有回収の訴え」部分です。条文、判例に、いろんな印を付けてました。見えるかな?(カメラマンの腕が悪くてゴメン!)

 まず、条文番号の横に書き込んでいる数字。「63-15」「5-17」…などと書いているのは、過去の本試験問題の番号なんです。「出題年度-問題番号」という形式で書いてたと思います。こうやっておくと、パッと見て条文ごとの出題頻度がわかるという仕組み。

 「こんなの書き入れるの、大変だ〜」と思われるかもしれませんが、けっこう簡単です。過去問集に記載されてますから(問題文のところだったか、解答・解説ページだったか忘れたけど)、単元ごとくらいにまとめてババッと書き入れればそんなに手間はかかりません。

 条文番号の上に赤い○印が書いてあるのにも、深い(!?)意味があります。受験予備校のテキストに掲載されている条文には「・」印を、さらに講義中に講師が解説してくれた条文に「○」印を付けていたんです。

 「・」印の方は、参考・関連条文等としてテキストに条文番号だけ記載されているものにも印を付けてます。とにかく司法書士試験に関連する条文かどうかを一目で分かるようにしたかったためです。

 「○」印の方は、その条文の重要度がわかるように付けたのです。講義で講師が説明したということは、確実に試験範囲に入っている条文で、重要度も高いはずですから。

 さらに、判例の上にある「▽」印は、赤く塗りつぶしてるものと、塗りつぶしていないものがありますよね。これも、過去の本試験問題で出題されていたもの、講義の中に出てきた判例が分かるよう、その判例の「▽」を塗っていたものです。

 このように、とにかく六法に意味を持たせた印を付けることで、六法を開く都度、その条文の重要度を確認することができるのです。また、印のないものは、一切無視できますから、余計な部分を読まなくてすみます。

 是非、みなさんにも真似してもらいたい、おすすめのマーク法です。ひとつだけ注意点は、必ず印を付ける情報元は「本試験問題」と「予備校の講義」だけにすることです。予想問題集や演習問題、答練などからの情報は書き入れないでください。それらはあくまで「予想」であって本試験とは違うからです。傾向が異なったり、深く突っ込みすぎていたりしますし、アルバイトの人などが作成していることがあるため試験範囲を逸脱した問題を出すことがあるからです。講義を情報元にしてよいのは、予備校の「人気講師」なら本試験問題の研究を長年に渡ってしているため信頼できるからです。

 とにかく司法書士試験の試験範囲は膨大なので、無駄をなくして効率化を目指しましょう。余計な条文や判例を読んだり暗記してる暇はありませんからね。

 あと、六法に記入する際の工夫として、印刷部分か記入したものなのか一目で分かるように、必ず赤いペンを使ってました。黒以外なら何色でも好きなのを使えばいいと思いますが、パッと見て目立つ色の方がいいと思います。

 記入に使うペンの太さは、極細のものを使いましょう。私が使ってたのは、0.1mmだったか0.01mmだったか、記憶があやふやなんですが、とにかく細いやつでした。模範六法の印刷された文字と同じくらいの大きさの文字を書き込んでも、文字がつぶれないくらいの細いやつ。特別なペンではないので、文具店で探してみてくださいね。

★六法の使い方★

 お次は六法を使う上でのポイントです。私が大切だと思うことを以下に列記しますんで、参考にしてみてね。

・とにかく条文にあたること。

 講義中、講義の復習、演習問題の復習時など、とにかく六法をひいて、その条文にあたりましょう。さきほど「できるだけ無駄をなくして効率化をはかろう」と書きましたが、条文にあたることは別です。「急がばまわれ」です。

 面倒くさいでしょうけど、これが後々、合格につながる大きな糧になります。条文の一文の中にも解釈の仕方などのポイントや重要論点がいくつも含まれています。それを考えながら読み、なぜその条文が作られたのか、何を目的としているのか等、理解するよう心がけましょう。判例や、関連条文にあたることもお忘れなく。

 始めのうちは時間がかかるかもしれませんが、慣れてくると「あの条文は、六法のあそこらへんに載ってたな」とすぐに目的条文を探し出すことができるようになりますよ。

・立法趣旨を考えながら読むこと。

 重複して言いますが、条文を読む際には必ず立法趣旨を考えながら読みましょう。字面だけ追って、読んだ気になってちゃダメですよ。

 立法趣旨を理解することで、条文の意図する論点が見えてきます。近年多い、思考型の問題にも、その場で考えて対応できるようになります。

・関連条文にあたること。

 初学者のうちはここまでやることは無理でしょうが、ひととおりの試験範囲を学習し終えた中・上級者の方は、その条文から関連条文を思い出し、条文と条文のつながりを把握するようにしてみましょう。条文の横に書いてある関連条文番号に頼らないで、自分で考えるんですよ。連想ゲームだとでも思えば、楽しく感じられるかも!?

 初学者さんは、条文を読むときに、その条文の横に書かれてる関連条文を読んでみるだけでもいいと思います。

・六法への書き込みは、必要最小限にとどめること。

 これは人によりけりなんですが、収集した情報を一点に集中させることは大切です。私の場合は、予備校のテキストに情報を集中させていたし、上に書いたような六法のマーク方法をとってたんで、六法の一覧性を悪くするような書き込みは極力控えていました。

 中には、六法に情報を集中して使用している人もいるようなんで、それはそれで各人の工夫次第だと思います。書き込みはマークとは別の色のペンを使う等で、なんとかなるかもしれませんね。

・六法は毎年新しいものに買い換えること。

 特にここ何年かは試験範囲内の法律が大改正されていますから、六法を毎年買い換えることをおすすめします。これは実務に就いても同じです。毎年秋ごろ新版が出版されます。

 忘れがちなのが、古い六法も保管しておいた方がいいということ。試験では最新の六法を持っていればすみますが、実務では改正前の条文が必要になることがあるためです。


 以上、思いつくままに書いてみました。

 ここに書いた方法は、あくまで私個人の体験に基づくものです。万人向けかどうかはわかりません。ただ、私が本気受験2回目で合格できたのは、六法をとことん活用したことがひとつの要因だとは言えると思ってます。

 受験生のみなさんも自分に合った六法活用法を見つけて、合格を勝ち取ってくださいね!
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